米日印の海上合同演習「マラバール」が10日、日本で開幕した。ドイチェ・ヴェレは専門家の発言を引用し、中国のシーパワーの強化が続くなか、今回の軍事演習は米日印の「中国からの挑戦」に応じる決意の強まりを示したと報じた。
米カーネギー国際平和財団政治問題アナリストはドイチェ・ヴェレに対して、今回の軍事演習は米日印の協力強化を浮き彫りにしたと述べた。これまで、3カ国は二国間協力が中心的だった。ロイター通信によると、マラバールは中ロの軍艦が先ほど釣魚島に接近したことを受け、引き続き沖縄沖を演習場所とした。ここは中国を警戒する日本の「南西諸島」の前線だ。米日はこの機会を借り協力姿勢を示し、中国に圧力をかけるだろう。
しかし合同演習の日本側の司令官、第3護衛隊群司令の眞鍋浩司氏は、軍事演習と中国艦による釣魚島周辺海域への進入の関連性を否定した。米国側の司令官、米海軍第7艦隊副司令官のブライアン・ハーリー氏は、演習は「中国を仮想敵国としていない」と述べた。
ロイター通信は、「日本は中米間の戦略的駆け引きによる緊張ムードを利用し、日米の連携を強化している。またその他のアジア諸国、特にインド洋周辺諸国との協力関係を構築し、中国からの挑戦に積極的に応じようとしている」と報じた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年6月12日