日本の「ゆとり教育」とは?
戦後日本は教育を重視し、経済の奇跡を実現した。科学技術文化なども、世界的な影響力を手にし始めた。
日本の教育界と経済界は1970−80年代、数十年に渡る詰め込み教育を経て、勉強を嫌う、授業をサボる、校内暴力といった弊害について見つめ直し、心身の健康や総合能力を重視する教育方法へのモデルチェンジを試みた。これがいわゆる「ゆとり教育」だ。
広義の「ゆとり教育」の時期は、1980年代から2010年頃までを指し、狭義の「ゆとり教育」は2002年頃に始まる。学校はその頃から週休二日制を開始し、「ゆとり教育」を重視する学習指導要領を正式に採用した。
日本は暗記を減らし、学生の自主学習能力、思考能力、問題解決能力、生活能力を高めるため、「ゆとり教育」を行った。
「ゆとり教育」の特徴は、学校での学習時間の減少だ。小中学生の授業時間は毎週平均2時間短縮され、小学6年生の国語の授業時間は200時間以上短縮された。さらに教育以外の「総合学習」の時間が、約400時間に増加された。「総合学習時間」は、教科書の知識を学ぶのではなく、課外活動や町内の活動に参加する。