日本の参院選、与野党が「攻防戦」を展開
日本の参院選、与野党が「攻防戦」を展開。
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日本の参院選が22日、正式に告示された。投票日は7月10日。与野党は選挙に向け活動を展開しており、その戦略も徐々に明らかになってきた。
参議院議員は242人で、3年おきに半数が改選となる。与党の自民党と公明党は今月上旬、この121議席の過半数を占めることを目標とした。この目標を実現するため、安倍晋三首相は各地で演説している。アベノミクスの成果を宣伝し、野党の無責任を批判することが、その中心的な内容だ。安倍首相は票集めの際に、アベノミクスは失敗していないと言い張り、110万人の雇用を創出など有利なデータを列挙した。安倍首相は19日に、テレビの9党党首討論に出演した際に、民進党や共産党などを中心とした野党統一候補について「無責任だ」と批判した。
野党は安倍首相の批判を受け入れていない。野党は、一致団結には安倍首相の改憲を阻止するという、正当な理由があるとしている。野党は改憲を今回の選挙の焦点にしようと躍起になっている。これは自民党が一強となるなか、集団的自衛権の行使により安倍政権に対して募る不満を集めることが、野党にとって唯一の勝算となっているからだ。民進党の岡田克也代表は19日、「安倍首相は明らかに憲法を変えたがっているのに、選挙に不利だからといってこの論点を隠している。安倍首相は国民に対して、改憲を継続することを主張するべきだ」と述べた。
与野党の戦略には狙いがあるが、それぞれ弱点を露呈している。与党には、アベノミクスは本当に効果的か、改憲を避けられるか、という2つの問題がある。多くのアナリストは、安倍首相が挙げている経済指標は円安の結果に過ぎないが、この道はもはや終わったと判断している。日本メディアは20日、日本政府の2％という経済成長・物価目標は現在も実現されておらず、アベノミクスによって国民の所得格差が広がり、貧困が深刻化したと伝えた。安倍首相は演説で改憲についてほぼ言及していないが、19日には秋の臨時国会で衆参両院の憲法審査会を開き、「どの条文を改正すべきか」などについて議論すると表明した。与党が参議院で3分の2以上の議席を獲得すれば、強行改憲の重要な条件が備わる。安倍首相のあいまいな発言、意図的な問題回避は、国民の改憲に対する懸念を払拭できない。
野党には、現時点ではまだ「破壊」の段階に留まっており、「建設」についてはあまり提案していないという問題がある。具体的に見ていくと、野党はアベノミクスの不足を挙げられるが、安倍首相が疑問視しているように、その代替案を出せずにいる。また野党の協力がどの程度まで進むのかも未知数だ。民進党と共産党の代表は19日、両党の連立政権に向け合意に至っていないことを認めた。最新の世論調査を見ると、野党の支持率を合わせても自民党には遠く及ばないことが分かる。
「中国網日本語版（チャイナネット）」2016年6月22日
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