中国国家図書館、東北抗日聯軍のデータバンクを公開

中国国家図書館、東北抗日聯軍のデータバンクを公開。

タグ: 中国国家図書館 東北抗日聯軍 資料

発信時間: 2016-09-19 11:15:08 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

18日は九一八事変(日本名・満州事変)85周年だ。中国国家図書館は同日、東北抗日聯軍をテーマとするデータバンクの段階的な成果を発表した。これには東北抗日聯軍元兵士の手描きの日記、240時間に渡る口述の録音、東北抗日聯軍に関する「中国の記憶」をテーマとする書籍の出版、専門的な展覧会が含まれる。

東北抗日聯軍の前身は東北義勇軍、東北反日遊撃隊、東北人民革命軍だ。東北地区で日本帝国主義の侵略に抵抗し、偽満州による統治に反対し、遊撃による戦争を中国全体の抗戦勝利まで単独で15年続けた。

この歴史を記録するため、国家図書館中国の記憶プロジェクトセンターは2012年上半期に、東北抗日聯軍をテーマとするデータバンクの構築を開始した。北京市、黒竜江省、遼寧省、湖北省、新疆ウイグル自治区、広東省、吉林省などで5年間に渡り、生存が確認されている東北抗日聯軍元兵士全25人、元兵士の子孫60人、関連する歴史研究者と経験者に対して、インタビューや録音・資料の収集を行った。240時間に渡る口述の録音、多くの写真、手記、音声・映像資料などを集め、東北抗日聯軍をテーマとするデータの緊急収集作業を終えた。

プロジェクトチームはさらに、黒竜江省江鶏冠山で東北抗日聯軍による秘密拠点の遺跡群と戦跡を視察し、馮仲雲図書館に抗戦をテーマとする書籍、東北抗日聯軍元兵士の口述といった資料を寄贈した。初めて「記憶空間」という概念により歴史的事件の発生地における文献・文化財の保存と保護を推進した。黒竜江省興隆林業局と共に「東北抗日聯軍記憶空間」と愛国主義教育基地を共同建設した。

中国社会科学院歴史研究所の定宜荘研究員は、「歴史口述」という形式は、伝記や研究などに欠かせないと述べた。これはその場にいるような感覚にさせ、深く心を揺さぶる。東北抗日聯軍の資料のうち、女性戦士のインタビューと記録が大きな見所になっている。

「中国の記憶」をテーマとする書籍には、『私の東北抗日聯軍の歳月――東北抗日聯軍戦士口述史』『最も危険な時――東北抗日聯軍史事考』『戦った場所に埋めてくれ――遠く過ぎ去った東北抗日聯軍を訪ねて』が含まれる。

「不朽の東北抗日聯軍」テーマ展は国家図書館で18日に開幕し、今月30日まで開かれる。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年9月19日

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