しかし、政策効果について懐疑的な専門家もいる。三井住友信托銀行マーケット・ストラテジストの瀬良礼子氏は今回の政策について、「さらにわかりづらさが増したような印象を受けた。いろいろな手段を使わなければ金融緩和を続けられないと、日銀が追い詰められているようにも感じる」と指摘した。元日本銀行政策委員会審議委員、現キヤノングローバル戦略研究所特別顧問の須田美矢子氏は、「今回の金融政策が実体経済に与える影響は非常に限定的」としている。
アベノミクスは金融緩和政策と財政出動に過度に依存し日本経済を支えようとしている。一方で、経済の構造改革には力を尽くしていないうえ、革新的な試みも不十分で、これが日本経済の苦境脱出を遅らせている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年9月25日