・一人で監督と作画を担当
『君の名は。』の公開前、邦画興行収入ランキングトップ7のうち、スタジオ・ジブリ作品から5作品が入選していた。1位の『千と千尋の神隠し』は300億円という神話を築いた。宮﨑駿監督が2013年8月に引退を発表してから、「ポスト宮﨑駿」が日本映画界の焦点になっていた。今回の興行収入の奇跡により、新海監督は有力な候補者になった。
新海監督は1973年生まれで、文学部を卒業後にゲーム会社で働き始めた。2002年に『ほしのこえ』で有名になり、一人で監督、脚本、作画、美術、編集などを担当したことで話題になった。『雲のむこう、約束の場所』『秒速5センチメートル』は中国人ファンにも親しまれている。今回は『千と千尋の神隠し』『もののけ姫』などの動画制作を担当した安藤雅司氏を作画監督に招いた。ゲーム制作出身の新海監督は、アニメーションの言語表現から多くを学んだ。新海監督の作品は美しい映像で知られるが、キャラクターとストーリーが弱いとされていた。新海監督も以前の作品について「一部の人のために作っている。大衆よりも、こういった人たちから認められたい」と話したことがある。新海監督は、長編アニメ監督になるため、さらに長い道を歩む必要がある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年10月2日