日本の与党・自民党の二階俊博幹事長は10日、政界ですでに「選挙の風」が吹き始めたと述べた。これは安倍晋三首相が近く、衆院解散・総選挙に踏み出す可能性を示唆している。
【幹事長が発言】
二階氏は10日、若手議員との会談後に記者団に対して「選挙の風が吹いているか、吹いてないかと言われれば、今もう吹き始めている」と述べた。時事通信は二階氏のこの発言について、安倍首相が近日中に衆院解散・総選挙に踏み切る可能性を示唆していると判断した。
日本メディアは先ほど、二階氏が今月6日夜、安倍首相と会談した際に、選挙について言及したと報じた。安倍首相は現在、表面的には衆院解散のつもりはないと述べているが、二階氏は「総裁が発言していなくても、準備に取り掛かるだろう」と述べた。二階氏は安倍首相と会談する数時間前、若手議員向けに開設した「選挙塾」で講演し、「門下生」に選挙の経験を伝授した。二階氏は19日、120人弱の議員に対して、組織の団結力を強める「秘策」を伝授した。
【野党が応戦】
最大野党・民進党の蓮舫代表は8日、民進党全国幹事会に出席した際に、「小選挙区で野党候補が乱立すると、勝利に向け厳しい道も想定される」と述べた。これは衆院選で日本共産党、社民党、生活の党など野党と協力し、必要であれば候補者一本化を進め、他党を支持し自民党に共同対抗することをほのめかしている。
安倍首相の任期は、現時点では2018年12月までとなっている。しかしその前の2018年9月に、自民党総裁の任期が満了する。自民党内では現在、任期延長賛成派が有利で、安倍首相の総裁の任期が延長される見通しだ。
日本メディアは、安倍首相が来年年初に国会で衆院解散を宣言すると推測している。自民党が選挙で再び勝利を収めれば、首相の任期は2021年の年初まで延長される。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年10月12日