日本企業に巣食う過労死問題

日本企業に巣食う過労死問題。

タグ: 日本企業 過労死 

発信時間: 2016-10-13 11:13:07 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

白書はまた、過労死の労災認定が極めて困難であると指摘。厚生労働省が2015年に認定した過労死自殺(未遂含む)はわずか93件に過ぎないが、警察庁と内閣府が発表したデータによると、2015年に仕事が原因による自殺件数は2159件に上っている。

 労働時間の長さは労働効率の高さを意味するものではない。日本の会社員の年間労働時間は2000時間を超えるが、ドイツは1300時間、フランスは1400時間である。これに対し、日本の会社員の労働生産性はG7の中で最低。2014年の日本の会社員の1時間当たりの付加価値生産額は41.3ドルとアメリカの6割に過ぎない。  

過労死問題は1980年代の後半から注目されるようになった。1988年、日本は労働基準法で1週間の労働時間を原則40時間と定めた。同年、過労死ホットラインも設置された。2005年には「労働時間の設定の改善に関する特別措置法」を改定、企業に労働時間の短縮だけでなく、フレックスタイム制の導入などの各種の労働条件の改善を求めた。2014年11月には「過労死防止法」を実施し、過労死の解決を中央政府の職責と定めた。 

日本経済新聞は、過労死問題を解決するには労働時間によって報酬を決定する制度を改善するとともに、労働効率・成果を重視することが必要と指摘。国会では「勤務形態改革」が論議されており、企業に在宅勤務やフレックスタイム制の導入を働きかけ、従業員の仕事と生活の両立を図ろうとしている。

 

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年10月13日

 

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