かつて活力に満ちた日本が「引きこもり」に向かっているのはなぜか

かつて活力に満ちた日本が「引きこもり」に向かっているのはなぜか。

タグ: 日本 引きこもり

発信時間: 2016-10-20 11:14:36 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

仕事や学校に行かず、かつ家族以外の人との交流をほとんどせずに、6カ月以上続けて自宅にひきこもっている状態――。日本厚生労働省は「引きこもり」をこう定義している。彼らはベテランの「オタク」である。日本政府の2016年の最新統計によると、15歳から39歳までの「引きこもり」は54万1千人にのぼる。日本人は近年、とりわけこの「引きこもり」で海外に名を馳せるようになっている。もちろんこの現象は日本だけにあるものではない。だが同じような統計からは、日本では「引きこもり」を生み出す強固な社会的な土台があることがうかがえる。問題は「家に引きこもっている」ことにはとどまらない。ここ十数年で、日本から海外への留学生の数は30%近くも減り、国外で仕事をしようという日本人も少なくなっている。本来であれば社会で最も活発であるべき「未来世代」が国内に「引きこもり」始めているということは、日本が「内向き」になりつつあることの直接的な表れと言える。一部の日本人学者は、国民が冒険を恐れ、世界へと飛び出すことを避けていては、国家の経済発展と研究能力の今後に期待することはできないとの懸念を示している。30年前の日本を振り返ると、社会のあらゆる層の人々が海外に興味を持ち、日本人は世界各地で走り回っていた。活力にあふれたあの頃の日本はなぜ、これほど内向きな国となってしまったのだろうか。

中国社会科学院日本研究所の盧昊氏はこのほど、『環球時報』記者の取材に対し、戦後の日本社会の「精神状態」は、経済発展がたどってきた軌跡と切り離すことができないと指摘した。

戦後初期の日本では、多くのものが破壊され、発展を欠いており、国家の精神は縮こまり、元気のない状態にあった。1960年代初めになって、日本経済は急速に成長し始め、長いこと抑えつけられていた民族の感情が解き放たれ始めた。1968年、日本はGDPで初めてドイツ連邦を超え、70年代には、資本主義世界の第二の経済大国としての地位を固めた。1964年の東京五輪と1970年の大阪万博は、日本経済の飛躍の契機となると同時に、国家に対する日本国民の誇りを大きく高めた。『読売新聞』に長期連載された「昭和時代」はこの時期を、喧騒と活力に満ちた時期として描いている。

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