ドゥテルテ大統領は25-27日に日本を訪問する。駐フィリピン日本大使は、フィリピンが米国を遠ざけ中国に歩み寄った原因について日比首脳が言及する可能性があると述べた。
23日付香港紙『南華早報』は「安倍首相はドゥテルテ大統領をうまく操れるだろうか、さらなる外交の混乱を招くことはあるだろうか?日本の首相は来週東京で、ドゥテルテ大統領と秘密裏に会談し、中国による南中国海の野心をけん制する米国の側に立つよう促す。消息筋によると、安倍首相は水曜日の夜、東京でドゥテルテ大統領と一対一の会談を開く。それに先んじて、さらに大規模で正式な高官による会談が行われる。日本の首相は別に小規模な会議を開くが、これは尋常ならざることだ。別の消息筋は、日本はドゥテルテ大統領と関係を発展させ、ドゥテルテ大統領も(日本を)捨てて顧みない恐れがあるため、敏感な話題を避ける決意を下しているようだ」と報じた。ジャパンタイムズは同日、安倍政権がフィリピンに50億円の融資を行うと伝えた。
時事通信によると、日本は中国をけん制するため、アキノ政権時代に巡視船10隻を提供し、海上自衛隊の練習機などを提供していた。安倍首相は9月にドゥテルテ大統領と初会談した際に、さらに大型巡視船2隻を提供すると表明した。しかしドゥテルテ大統領の訪中により、日米比で中国をけん制しようとする日本の戦略に乱れが生じた。
中国人民大学国際関係学者の金燦栄氏は、環球時報に対して「南中国海の仲裁問題で、日本の反応はフィリピンや米国よりも過激だ。これにはいくつかの原因がある。まず日本は南中国海の火を大きく煽ることで、東中国海問題における圧力を弱めることができる。軍艦などの中日の競争で、日本は劣勢に陥っている。次に日本は中国と東南アジア全体の関係を悪化させ、中国の国際世論環境を悪化させようとしている。それから日本は中国と米国の衝突を起こし、座して漁夫の利を手にしようとしている」と分析した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年10月24日