米ナショナル・インタレスト誌(電子版)は16日、「なぜ日本海軍がアジア最高なのか、中国には悪いが」と題した記事の中で、海自はアジア最高の海軍だと称した。記事の要旨は下記の通り。
アジア最高の海軍は114隻の軍艦と、4万5800人の兵力を持つ。高速駆逐艦隊、現代的なディーゼル潜水艦、戦車やその他の地上部隊を搭載可能な揚陸艦を持つ。
日本の水上艦のうち威力が最強なのは、誘導ミサイルを搭載するこんごう型駆逐艦だ。「こんごう」「きりしま」「みょうこう」「ちょうかい」は、日本帝国海軍の戦艦・巡洋艦から名付けられた。
こんごう型駆逐艦の全体的な外観と武器装備は、米海軍のアーレイ・バーク級駆逐艦をベースとしている。アーレイ・バーク級と同じく、こんごう型の中軸をなすのはイージスシステムで、地域内の空の脅威を追跡できる。これはさらに日本に対して、全国的なミサイル防衛システムを提供している。こんごう型2隻のみで、国土のほとんどを防衛できるのだ。
これらの駆逐艦の武器装備は防御中心で、Mk 41 垂直発射システム(90セル)を、前後の甲板に設置している。こんごう型はSM-2MR防空ミサイルと、弾道ミサイルを迎撃できるSM-3ミサイルを配備している。後者は間もなく、新型の「SM-3 Block IIA」と交換される。この駆逐艦はさらに5インチ砲、ハープーン艦対艦ミサイル8発、対潜魚雷6発、20mm機関砲を持つ。
さらに驚異的な日本の軍艦は、いずも型だ。いずも型の満載排水量は2万7000トンで、全長は800フィート以上に達する。いずも型は全通飛行甲板、飛行操作を制御する右舷の艦橋、艦載機用昇降機、艦体を貫く格納庫を持つ。
伝統的な空母のように聞こえるが、日本は同艦を「ヘリ搭載護衛艦」と言い張っている。いずも型は固定翼戦闘機を艦載できないが、ヘリを14機艦載できる。これらのヘリと作戦任務は、対潜作戦、掃海、ヘリによる突撃など各自異なっている。これによりいずも型は柔軟な場になり、各種任務を遂行できる。いずも型の2番艦「かが」も建設中だ。
日本の潜水艦部隊は、海自の重要な構成部分だ。日本は22隻の潜水艦隊により、実力の強化を続ける中国海軍に対抗しようとしている。老朽化したおやしお型に代わり、新しく強力なそうりゅう型で潜水艦隊を組む。
そうりゅう型の潜航時の排水量は4100トンで、第二次大戦中の「伊四百型潜水艦」以来の日本最大の潜水艦だ。そうりゅう型はスターリングエンジンを搭載するAIP(非大気依存)推進機関を採用しており、水中で静かに動力を2週間提供できる。水面での最大航行速度は13ノット、水中は20ノット。