現地時間8月9日、日本の東京の気温が40度に達し、懸念を引き起こした。4年後に現地で実施されるマラソンが、気候などの問題によって疑問視されているからだ。
炎天下で走れば、運動能力が大幅に低下する。マラソン選手に熱中症などの症状が出る可能性がある。東京五輪の気温を下げるため、主催者側は2つの対策を検討している。まずは保水性舗装によって水分を蒸発させ、地面の温度を下げるという方法だ。もう一つは路面に太陽光の赤外線を反射する材料を吹き付け、温度の上昇を抑える方法だ。
しかしこの2つの対策はいずれも現実的ではない。保水性舗装は、路面を走る人がどれほどいるのかをまったく考慮していない。多くの人が走れば、路面の水分が少なくなる。この方法は空気中の湿度を高め、人体に悪影響をもたらすだけだ。後者はさらに問題ありだ。前を走る選手が後ろの選手の光を遮り、後ろにいる方が有利だからだ。これは競技の公平性を損ねる。
業界関係者からは、高温・多湿の季節に東京でマラソンが行われることから、熱中症の防止に努めるべきだと提言されている。また台風や大雨などにも警戒が必要だ。さらに東京五輪の予算は当初の見積もりの6倍以上になっており、マラソンで使用される路面の整備費も高すぎると批判されている。しかもこれには、多くの高樹齢のイチョウを切り倒さなければならない。多くの日本人は、4年に1度の五輪のマラソンのために、これほどの労力と資金を費やすのは無駄だと指摘している。東京はマラソンに適しておらず、快適な気候の北海道で行うべきだと提案する人もいる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年11月3日