共同通信社によると、8日に福岡市JR博多駅前の道路が大きく陥没した。道路の中央部に約30メートルの穴ができた。福岡市は現在、地下鉄工事と関連があるとみて調査を進めている。
陥没事故は8日早朝5時15分ごろに発生した。当初2か所だった陥没部分は徐々に拡大し、長さ30メートル、幅27メートル、深さ15メートルまで拡がった。陥没部分には地下水と下水が流れ込み、大きな池のようになった。
福岡市は8日、地下鉄「七隈線」延伸工事のトンネル天井部分の土砂が、陥没の発生約50分前に剥げ落ちたことを明らかにした。地下16~18メートルにある粘土層に何らかの原因で穴が開き、地下水や下水とともに土砂がトンネル内に流れ込んだと市は推定している。現在、施工や設計、管理体制に問題がなかったかどうか調査している。