武器を持った漁民が離島に不法上陸したという想定で警察と海上保安庁、自衛隊が初めて共同で対処訓練を行ったことが12日、政府関係者への取材で分かった。他国と戦争状態とまでは言えないが、警察や海保だけでは対応できない「グレーゾーン事態」への連携を確認した。共同通信が13日に伝えた。
関係者によると、訓練は鹿児島県瀬戸内町にある奄美群島の江仁屋離島で非公開で行われ、三機関からそれぞれ数十人が参加。ヘリコプターや海保の巡視船が投入された。武装漁民が船で押し寄せるとの想定で、まず海保が海上で漁船を規制し、その後、離島に上陸した漁民に警察が対処。最後に「治安出動」の発令を受けた自衛隊の部隊が島に上陸するといった流れを確認した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年11月14日