ベトナム抱き込みに失敗、日本の原発輸出が撤回へ

ベトナム抱き込みに失敗、日本の原発輸出が撤回へ。

タグ: 原発輸出,発電量,政権交代

発信時間: 2016-11-21 13:26:06 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

ベトナム国会は今月22日の投票で、国内の原発建設計画を撤回するか否かを決める。現地メディアは、撤回がほぼ確定的としている。これは日本初の原発輸出が失敗に終わることを意味し、安倍政権が力を入れる原発輸出戦略にとって大打撃となる。

日本政府は今週発表した声明の中で、ベトナムのチン・ディン・ズン副首相が日本政府に対して、原発輸入計画を停止する方針を固めたと伝えたとした。

日本の世耕弘成経済産業相は、ベトナム側の決定について「非常に遺憾だ」と表明。

日本とベトナムは2010年に原発輸出で合意し、2014年の着工を見込んでいた。しかし2011年の福島原発の放射能漏れ事故などの影響を受け、着工が再三延期されていた。

日本原子力発電株式会社が原発輸出を主導し、福島原発を運営する東京電力、設備製造メーカーの日立や東芝が参与していた。日本原子力発電株式会社によると、輸出のフィジビリティスタディの完了後、ベトナム側と接触していないという。世界原子力協会のデータによると、フィジビリティスタディは2013年に終了している。

ベトナム国会は2009年、南部ニントゥアン省での初の原発建設を決定していた。ロスアトムがニントゥアン第一原発の建設を担当し、2020年に稼働開始を予定している。ベトナムのグエン・タン・ズン首相は時の菅直人首相と2010年10月にハノイで会談し、日本をニントゥアン第二原発の協力パートナーに選んだことを発表した。同原発の1号機は2021年に、2号機は2022年に稼働開始を予定していた。

ニントゥアン第一・第二原発の発電量は4000MW以上を見込んでいた。日本メディアは、ベトナムの政権交代と、原発建設予算が当初の100億ドルから270億ドルに膨れ上がったことから、ベトナム政府は原発建設の安全と財政リスクを見直し、撤回の決定を最終的に下すことになったと報じた。ロスアトムは、ベトナム国会が正式に決定するまで、論評を控えるとしている。

ベトナム側は、原発建設の切実な需要は存在しないとしている。最新の計算によると、ベトナムの2016−20年の電力需要は年平均11%増となり、2021−2030年は7−8%で、2009年に原発建設を決定した当時の17−20%という予想を大きく下回っている。ベトナム国内の発電と、電力の輸入により、社会・経済発展の需要を満たせる。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年11月21日

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