福島原発事故の影響は、どれほど大きいのだろうか?日本の業界が発表した最近の統計データは、私たちに注意を促している。農産物や海産物などの食品以外に、車などの生活用品も放射能汚染の影響を免れなかった。2011年の事故発生から今年10月末まで、日本全国の14港湾施設の中古車約1万3000台が、基準を超える放射性物質が検出されたとして輸出差し止めになっていた。
共同通信によると、汚染源は特定されていないが、原発事故前は検出事例がなく、事故後に汚染された車両が日本各地に流通していた可能性が高いという。
輸出差し止めになった「放射能汚染車」は、中古の自動車と建設重機で、その多くが除染後に売却された。日本港湾協会などの団体の統計データによると、ピークは2012年の6544台で、その後減少を続け、2015年は239台。
共同通信は「輸出向けの中古車の売買はオークションが主流で、国内の取引は線量を測定する規定もないため、荷主が汚染を知らないまま購入するケースが少なくない。集計には、車や重機を分解して輸出するケースは含まれておらず、汚染された台数はさらに多い可能性もある」と指摘した。
日本政府は年末までに福島第一原発付近の除染作業を終える予定で、輸出しようとして差し止めになる車は今後増える可能性もある。
福島県の業者は「除染で使った車や重機の再利用は、国内では風評被害が心配されるので、需要のある東南アジアなどへ輸出するしかないのが実情だ」と話す。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年12月20日