安倍氏の明らかな意図
稲田朋美防衛相は5年連続の増額の理由を「中期防衛力整備計画(中期防)に基づいたものだ」と説明。第3次補正予算案での防衛費の大幅計上は「今年の日本を取り巻く状況を考えると、なるべく早く実施する必要があると考えた」という。
共同通信によると、日本が防衛予算を再び増額したのは、周辺の安全情勢への懸念からだ。同メディアによると、朝鮮は今年1月と9月に核実験を行っており、発射された中距離ミサイルの射程範囲は日本全国を覆うほどだ。そのため防衛ミサイルの強化は、日米韓の協力を含めた「喫緊の課題」だという。ところが安倍首相には、別の狙いがあると分析されている。「海洋安全環境が脅威にさらされている」は、安倍首相が国民の視線をそらすため急いで設けた口実であり、自国の軍隊を海外に進出させることが最終目的だ。
中国社会科学院日本研究所外交研究室長の呂耀東氏はインタビューに応じた際に「日本の防衛予算増額は、将来的に海外に進出し同盟国の安全を守ることを目的としている。日本は軍隊を保有し、戦争を発動できる国になろうとしている。安保法の可決により、日本は戦争を発動する権利を手にした。現在の防衛強化は、将来的な改憲後に、日本を国防軍を保有する国にするための準備を整えている」と述べた。
軍拡の勢いが強まる