第二次大戦中の米義勇部隊「フライングタイガース」の隊員だったJohn Yee氏は27日、記者のインタビューに応じた際に、日本の安倍晋三首相の米ハワイ・真珠湾訪問時の演説について、「まったく馬鹿げている」と批判した。
Yee氏は「安倍氏の演説には、75年前の真珠湾事件で米国に謝罪する意味合いがまったくなかった。日本の指導者が歴史をごまかし、直接謝罪しないどころか『ごめん』の一言も口にせず、すでに謝罪したと他者に理解してもらおうとするやり方そのものが実に馬鹿げている」と指摘した。
Yee氏は「日本は謎めいたことを言うのをいつになったらやめるのか。安倍氏はパンくずを投げただけだが、ひれ伏し礼を言わせようとしている。これは誠に馬鹿げている」と述べた。
「真珠湾奇襲で殺害した米国人2500人以上に謝罪できないのだから、殺害した無数の中国の婦女、子供、老人、非戦闘員に謝罪できるはずがあろうか。安倍氏が反省できるのは、戦争の恐ろしさだけなのか。彼らが戦争の恐ろしさをつくり、定義付け、これを実行に移したくせに、今になり『ごめん』の一言も口にできないとは悲しすぎる」
Yee氏はさらにスペイン系米国人作家、ジョージ・サンタヤーナの「歴史の教訓を忘れる者は、必ず同じ轍を踏む」という言葉を引用した。
安倍首相の真珠湾訪問前、Yee氏は公開状を出し「安倍氏の真珠湾訪問は、米日の芝居のようだ。日本は最も中国人に対して、南京大虐殺、中国侵略、虐殺した数百万の中国人に対して謝罪するべきだ」と指摘していた。
John Yee氏は1921年11月29日に雲南の昭通に生まれる。第二次大戦中には、米義勇部隊「フライングタイガース」の通訳を務める。1942年夏に「フライングタイガース」が解散になると米国に渡り、後のコロラド大学とデンバー大学の歴史教授に就任。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年12月29日