日本メディアによると、日本の安倍晋三首相は27日午前、米国のオバマ大統領と、ハワイ・ホノルルの米太平洋軍司令部で会談した。共同通信(電子版)が28日に伝えた。
西太平洋での中国空母の初航行について、中長期的観点から動向を注視すべきだとの認識で一致。インド洋と太平洋を自由で開かれた海域とするためインドやオーストラリアとの協力強化を図ることも申し合わせた。
オバマ大統領は来年1月のトランプ次期政権発足で退任するため、安倍首相との最後の首脳会談となった。今後の両国関係を見据え、同盟強化の重要性も確認した。
双方は4年間で正式な首脳会談を9回開催した。安倍首相はオバマ大統領が打ち出したリバランス戦略が、両国関係の発展を促したことに謝意を表した。
朝鮮の核ミサイル問題をめぐり、双方は国連安保理が新たな制裁決議を履行するため協力することで合意した。
安倍首相は沖縄県で発生した米軍輸送機オスプレイの不時着事故については遺憾の意を伝え、安全確保と情報提供を求めた。オバマ大統領は事故の今後の対策をめぐり、日本側と緊密に連携すると表明した。
トランプ次期米大統領が離脱を表明したことで、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)の先行きが不透明になっているが、安倍首相はオバマ大統領に対して自由貿易協定で後退しない決意を伝えた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年12月29日