南京大虐殺記念館館長「日本人の歴史観の変化に不安を感じる」

南京大虐殺記念館館長「日本人の歴史観の変化に不安を感じる」。 2016年12月初め、私は、日中協会や日本中国友好協会などの民間友好団体の招きを受け、日本の11都市を歴訪したが、その間、日本右翼勢力による嫌がらせに2回にわたって遭遇した。今回の日本への旅では、警戒を覚えることはあっても危険に遭うことまではなかった…

タグ: 南京大虐殺 右翼 歴史 警戒 危険

発信時間: 2017-01-06 17:04:52 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

今回の日本訪問は短い間ながら、印象深い見聞の連続だった。訪日活動の安全と成功にあたっては、日本の友好関係者が「ボディガード」になってくれ、辛抱強く私に付き添い、私を守ってくれた。しかし一方で、歴史に対する日本社会の態度の変化には不安も感じた。

第一に、歴史に関心を持つ若者が減った。以前のように集会で数百人、一千人が集まるということはなくなった。長崎中学の女性教員の奥山忍氏によると、右翼勢力の編集・出版している「大東亜戦争の総括」を読んで南京大虐殺はなかったと思ってしまう生徒もいるという。日本の若者が歴史に無関心で、歴史に学ぼうとせず、参加しようともしない状况は、正直で良識ある日本人に不安を与えている。

第二に、日本人の第2次大戦史の観念に新たな変化が起こりつつある。日本で今回、筆者は意外な声を聞いた。歴史方面の教育はますます難しくなっている。ある日本人の友人によると、安倍政権のコントロールと誘導で、戦争責任の問題に対する日本の世論には新たな変化が起こっている。過去は被害者の面ばかりを強調し、加害者としての面についてはできるだけ語らず、語るとしても少しにとどめていたが、いまや戦争問題を語ることもせず、戦争の被害者としての側面も強調しなくなっているというのだ。一部の学校や親は、子どもを広島の原爆記念館への参観にも行かせたがらないという。彼らは、国際社会に対する日本の戦後の貢献を語ることを求めている。

第三に、戦後史に目を向け、世界の平和に対する日本の貢献を称えることに熱が上げられている。ある日本の学生によると、日本の若い世代は近代史はほとんど勉強せず、テストでも近代史関連の内容はなく、古代史と現代史だけが注目される。この問題について教師に聞いてみたことがあるが、その教師は黙ってしまったという。元国会議員の栗原君子氏は私に語った。「現在の日本政治には不満を持っている。安倍政権は、平和憲法を形骸化してしまった。日本自衛隊の南スーダン派遣は、世界平和への貢献ではまったくなく、第9条のある平和憲法を突破しようとする危険な行動だ。政権の右傾化は注視と警戒の必要がある」。(作者:朱成山・中国侵略日本軍南京大虐殺遇難同胞記念館館長)

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年1月6日

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