安倍氏のハイレベルな訪米、メンツと実益

安倍氏のハイレベルな訪米、メンツと実益。

タグ: トランプ 訪米 価値観 TPP トヨタ 投資

発信時間: 2017-02-09 10:16:48 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

米国のマティス国防長官が日韓歴訪から帰国したばかりで、安倍晋三首相はハイレベルな訪米の旅を始めようとしている。

安倍首相は9−13日に訪米し、10日にはワシントンでトランプ大統領と首脳会談を行う。会談後にはトランプ大統領の招待に応じ、南部フロリダ州の別荘に向かう。安倍首相の他に、麻生太郎副首相兼財務相、岸田文雄外相、世耕弘成経済産業相などが同行し、ワシントンを訪問するとみられる。

首相、副首相兼財務相、外相、経済産業相という日本政府の「4大メンバー」が同時に訪米するとは、まさにハイレベルと言える。これには3つの理由がある。まず日本は米日同盟関係に期待を寄せている。次に経済外交を着眼点としている。それから安倍首相とトランプ大統領の個人的な関係を構築しようとしている。

日本は確かに、米日同盟関係に尋常ならざる望みを抱いている。安倍首相は大統領選中にヒラリー氏に賭けていたが、トランプ大統領の当選後にうまく取り繕うことができた。当選後に電話で祝意を伝え、リマAPEC首脳会議に出席する際にニューヨークに立ち寄り非公式の会談を開き、さらに米国防長官を日本に招いた。日本はあの手この手でトランプ大統領に取り入れ、関係を構築し、外交の大きな成果を手にした。米日同盟関係の強化について、トランプ大統領は安倍首相が欲していた答えを与えた。北東アジアの地政学的安全、特に釣魚島(日本名・尖閣諸島)問題で、マティス長官は日本側の利益の要求を確認した。トランプ大統領は米日安保同盟について、日本はより多くの経費を負担すべきだとしたが、マティス長官は現在の米日安保協力に満足していると伝えた。

トヨタ自動車が米国とメキシコのどちらを選ぶかという問題について、安倍首相もトランプ大統領の立場に傾いている。また産経新聞によると、日本はトランプ大統領の米国での大規模なインフラ計画を支持するため、手土産を贈ろうとしている。米国で4500億ドル投資し、米国人70万人の雇用機会を創出するというのだ。

とにかく、安倍首相はトランプ政権の信頼を獲得するため、全力を尽くしトランプ大統領に媚びへつらっている。これは日本の財力でトランプ大統領の関心を買うと言える程度にまでなっている。

トランプ大統領は自身の別荘に招待することで、安倍首相の顔を立てたと言える。客観的に言えば、トランプ大統領の目的もすでに達成されている。オバマ時代の米日同盟が「国際主義」という価値観の衣をかぶり、地政学的利益のために互いに利用していたとするならば、米国の方が多くのメンツを手にし、日本の方が多くの実益を手にしていたと言える。しかし「米国優先」を求めるトランプ大統領は、米日関係で「中身」を欲しがっている。安倍政権はすべての犠牲を顧みず、「メンツ」を求めている。

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