2020年東京五輪のゴルフ競技会場となる霞ヶ関カンツリー倶楽部が最近、男女平等を実現するため苦心している。理事会は現在も決定を下していない。
埼玉県川越市にある同クラブは、300人の資産家の男性が出資し、1929年に創設した会員制クラブだ。日本で最も伝統ある有名なクラブの一つで、多くのトップクラスの試合が行われた。正員になるためには、多くの条件を満たさなければならない。まず現会員からの推薦を受け、800万円を支払い一般会員になる。正会員になるためには、さらに400万円支払わなければならない。
五輪の男女ゴルフ競技は、2020年に同クラブで行われる。ゴルフがリオ五輪で復帰してから、夏季五輪でゴルフ競技が行われるのは2回目となる。同クラブが女性に会員の地位を与えず、女性による日曜日のプレイを禁止していることが問題視されている。国際オリンピック委員会(IOC)は五輪精神に反するとし、男女平等でクラブを利用させるよう求めた。
東京都は今年1月中旬、IOCの要請に応じ、同クラブに女性を正会員にするよう促した。同クラブの理事会は7日、本件をめぐり東京で会議を開いたが、結論は得られなかった。クラブの現在の規則を変えるためには、理事会の15人全員が賛成しなければならない。
木村理事長は「現在は厄介な状況になっている。現会員が女性の受け入れに同意するか聞いたとしても、その回答にどう対応すべきか分からない。頭が痛い問題だ」と話す。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年2月9日