日本の共同通信は25日、複数の政府関係者の話として「尖閣諸島(中国の釣魚島)周辺で活動を活発化させている中国軍機を念頭に、防衛省が航空自衛隊の緊急発進態勢を見直し、これまで『領空侵犯』の恐れがある航空機1機に対して空自戦闘機2機で対処していたのを4機に増強した。4機態勢は1958年に空自の対領空侵犯措置任務が始まってから初めてとみられ、さらに緊張が高まる懸念がある」と報じた。
「発進するF15戦闘機4機のうち増強した2機は後方で中国機の行動を監視し、追加の飛来を警戒する。上空での戦闘警戒待機の滞空時間を大幅に延長し、スクランブルの際にE2C早期警戒機、空中警戒管制機をより多く飛行させ、中国機の情報をF15戦闘機に伝達する」
日本による空の武力の運用を研究する中国軍事専門家は26日、環球時報の記者に対して「空自は以前一つの標的に対処する際に、通常は2機を使用していた。うち1機は近接追跡し、もう1機は一定の距離を保ち監視していた。このような作戦には、限界がある。一つの標的に対する緊急発進を2機から4機に増やせば、兵力は2倍になる。しかも2機で追跡、2機で監視することができ、攻撃の姿勢が強まる。これは非常に明らかな変化だ。この組み合わせにより一定の作戦能力がつき、空戦の実需に合致する。これはまた危険な態勢であり、偶発的な衝突も生じうる」と指摘した。
F15J戦闘機4機は、小規模な空戦を展開するに十分な数だろうか?同専門家は「これは双方の戦闘機の数に基づき分析する必要がある。しかし4機が狭い範囲内にあれば、高い作戦能力を持つ。しかも日本は関連空域で、KC767大型空中給油機を派遣することができ、これによりF15Jの滞空時間を延長できる。さらにF15Jが高い電子戦能力を持つことから、空の脅威がさらに拡大する。早期警戒機のサポートを加えれば、作戦能力がさらに向上する。中国はこの新しい変化に、強い警戒を維持するべきだ」と警鐘を鳴らした。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年2月27日