「THAAD」は、最先端の終末高高度防衛ミサイルであり、「PAC2」や「PAC3」よりも技術のウェイトははるかに高い。その終末段階の迎撃弾頭も非常に高度なもので、米国が日本にわたすことを望まない多くの核心技術が含まれている。
まもなく韓国に配備される「THAAD」システムは完全に米軍が操作し、韓国は場所だけを提供するとされる。米国はこれまでも、技術分野では日本に対して一定の保留の立場を取っており、「THAAD」の日本配備後、米国が技術を完全に開放するかはまだわからない。
「THAAD」導入は現在、検討の段階にとどまっているが、米国と日本がその調達価格について長期にわたって交渉を続けなければならなくなる可能性もある。だが日本が「THAAD」を配備することになれば、東北アジアの一部の国の利益に脅威を与え、中でも中国とロシアがまずそのあおりを食うことになる。
外交学院の周永生教授によると、日本の「THAAD」配備は、中国とロシアの正当な安全利益と戦略利益を損なうものとなり、中国とロシアは、自身の防衛能力の強化と戦略水準の向上からこれに対抗する必要がある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年2月27日