(一)夫婦の愛情が薄れているが、離婚するほどではないという人。多くの人は数十年間の共同生活後、鏡の中の自分を見るように配偶者のことを知りすぎていて、心を動かされないと感じている。また口論することもなく、「淡きこと水のごとし」という関係になっている。そこで定年退職後の夫婦は一つ屋根の下で暮らすが、毎日まったく異なる、すれ違うことのない生活を送ることもある。
(二)離婚したいが、現実的な要因によりこのような生活を続けるという人。中島さん(64)は「夫が定年退職し収入が減ったが、家事をまったく手伝わず、仕事に勤しんでいた若い頃とは全然違う。しかし私には離婚する理由もない。生活を支える収入がなく、もう少し年を取ってから互いに世話をできればと思う」と話した。
(三)自分の生活を求める夫婦。夫は定年退職により数十年の仕事を終え、妻は数十年の主婦を終える。夫婦は自分の理想を求めるライフスタイルを手にし、互いに尊重し、それぞれ生活することにする。
卒婚とはゆがんだ結婚生活だと考える人もいるかもしれない。また卒婚、特に3番目の卒婚は、ロマンチックだと考える人もいるだろう。日本の平均寿命は80歳以上で、結婚後に暮らしを変えようと思うのも、理解されるべきだ。永遠に不変の物事は存在せず、「関係」においてより重要なのは、二人の共通の意志だ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年3月1日