ロシアのTu-95爆撃機2機、Tu-142哨戒機2機、IL-38哨戒機2機が11日、3方向から日本の領空に接近した。うちTu-142哨戒機2機は11日午前から午後の数時間に渡り、北方四島の上空を通過してから千葉県沖まで南下して引き返した。航空自衛隊の戦闘機が緊急発進した。しかし日本メディアの報道によると、領空侵犯はなかった。ロシア軍機がほぼ同時に太平洋側と日本海側から接近することは珍しく、防衛省はロシア側の意図などについて分析している。
ロシア軍機は近年、何度も日本の領空を飛行している。NHKは今年1月20日、防衛省統合幕僚監部が発表したデータを引用し、領空に接近した外国軍機への空自戦闘機の緊急発進回数を伝えた。ロシア軍機に対する緊急発進は336回に達した。
ロシアのTu-95長距離爆撃機2機が今年1月24日、対馬海峡に姿を現した。さらに宮古島と北方四島を経由し、日本一周飛行し、日本への戦略的抑止力を示した。さらにTu-95の別の2機が日本海側に姿を現し、日本を驚かせた。
防衛省は常に「ロシア側の意図を分析中」と発表するが、日本メディアは早くから次のように指摘している。これはロシアが極東で、大型爆撃機航空師団を新設する任務を完了したからだというのだ。同航空師団は主に日本海、ハワイ諸島、グアム島などの付近の海域を巡航する。Tu-95とTu-22M3はいずれも、ロシア大型爆撃機航空師団の兵器だ。プーチン大統領は2007年、ロシア戦略爆撃機による長距離巡航を再開する指示を下した。
日本とロシアは南クリル諸島(日本名・北方四島)の領土係争を続けている。日本メディアによると、安倍晋三首相は今月27日にロシアを訪問し、プーチン大統領と会談を行う。島嶼主権問題が両首脳の重点的な議題となる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年4月13日