安倍晋三首相の昭恵夫人が最近、「沈黙」を守っている。日本メディアが伝えた。
公式行事には顔を出すものの、積極的だった講演やフェイスブックによる発信は自粛状態が続く。学校法人「森友学園」問題で批判を浴び、野党が夫人付政府職員の同行について追及を強めているからだろうか。
昭恵夫人は15日、東京・新宿御苑で首相主催の「桜を見る会」に姿を見せた。若草色のスーツ姿で参加者との握手や写真撮影に応じ、「頑張って」と声を掛けられ涙ぐむ場面もあった。
人前に出る機会がめっきり減った契機は、森友学園の籠池泰典前理事長による3月23日の国会証人喚問だ。フェイスブックは籠池氏の「100万円寄付証言」に反論した同日夜以降、発信していない。講演やイベント参加は次々とキャンセルしている。
政府職員同行について、「公務員として夫人の私的活動を支援している」と疑問視する声が上がっている。野党議員は国会質疑などの場で、森友学園が運営する幼稚園の講演以外にも、真珠湾訪問やスキーイベント参加などでも、政府職員が同行していたと主張した。
さらに野党が「完全に違反」(民進党の蓮舫代表)としているのは、昭恵夫人の選挙応援中、政府職員が同行していたことだ。
政府は今月14日の答弁書で、確認済みの事例を含め、昨年の参院選の選挙応援で政府職員が13回同行していたことを認めた。公務員の政治的行為は、「国家公務員法」によって制限されている。
さらに政府は職員同行の目的を「連絡と調整」とし、違法性を否定した。しかし昭恵夫人と、同行する職員の公私の境界線が、非常に曖昧であることは否定できない。政府は海外のケースを調査しているが、本件は悪影響を及ぼしそうだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年4月18日