トヨタ自動車が1.54億ドルを投資し拡張していた北米ミシガン州アナーバーの研究開発拠点がこのほど開業した。同拠点は2014年に拡張工事を開始。米国市場でのシェアアップを目的にエンジンの組立や完成車の研究開発を行う。Automotive News が4日伝えた。
トヨタは2014年北米で「ワントヨタ」計画をスタートさせた。米国本部をカリフォルニア州トーランスからテキサス州プレイノへの移転を今年中に完了。合わせてミシガン州の拠点を拡張する。トヨタは今年、北米研究開発活動40周年を迎える。
トヨタのジム・レンツ北米地区CEO(最高経営責任者)は「拠点拡張のための1.54億ドルの投資は、当社のこの先の北米での発展に重要な意義を持つ」と語る。
ミシガン州の拠点はShinichi Yasuiチーフエンジニアが統括する。同エンジニアはかつてトヨタ自動車中型車部門の責任者を務めており、今年4月新職位に就任。「我々がミシガン州南部の拠点で有するハイエンドの研究開発技術は、トヨタの自動車製造のために有力な支援を提供する」と話す。今回の拠点拡張はトヨタの北米地区の再編計画の一部であり、今後の同拠点の業務の重点は自動運転などを含む未来交通分野である。現在トヨタの米国研究開発センターには1600名の従業員がいるが、引き続き増員を図る。
トヨタ北米本部のテキサス州プレイノへの移転に伴い、約3000人の従業員も異動。ジム・レンツCEOは「今後トヨタはより多くの人材を投入して職位の空席を埋めていく」と話す。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年5月14日