行程に隠されたインチキ
買い物のほかにも、行程の手配にもインチキが隠されている。
あるガイドによると、日本ツアーの行程は一般的に6日から7日で、「東京―静岡―京都―大阪」の路線が業界内では、東京到着・大阪出発の黄金路線とされている。
だがある旅行社は、行きは午後出て東京に夜着く便を手配し、帰りは午前の便を手配して、帰国前日は空港のホテルに観光客を泊まらせる。そうすれば「5泊6日の旅」と銘打っていても、日本に滞在する時間は4日だけになる。
また観光客が日本に着いた後、現地のガイドにお金を払わなければならないことに気付くケースもある。
旅行社とガイドに実際に渡したお金を足したら、旅行費の2倍になってしまったというケースもある。
一部の違法ガイドは、飲食の面でもできるだけ搾り取ろうと、事前準備や客の洗脳などを通じて、行程に盛り込まれた飲食の内容を変更するなどしている。
例えば行程に盛り込まれた2000円の和牛ランチではなく、「とりわけおいしいので有名」な1000円のラーメン店へとツアー客を連れていけば、その差額を儲けることができる。
健康食品を薬品として買うなかれ
中国駐日大使館は中国人観光客に対し、日本での観光や買い物の際には、ガイドの勧めや店舗の宣伝、口約束には十分に注意し、誇張された宣伝は信じず、健康食品を薬品だと思って買わないようにと呼びかけている。
健康食品を買う前には、しっかりと準備し、商品の価格や効能を各種のルートで十分に調べ、よく知ってから、合理的に消費する必要がある。
高価な健康食品を購入して返品したいという旅行客は、ツアーの引率者を通じて店舗と交渉することが望まれる。
これを拒否された場合は、中国の観光監督部門(12301)に訴え出ることもできる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年5月23日