重要人物の証人喚問を拒否
日本メディアは17日、文部科学省のものと思しき内部文書を公開した。その内容によると、獣医学部新設の推進は「官邸の最高レベル」の指示だった。文部科学省の前川喜平前事務次官は25日、この文書の内容が事実だったと証言した。
前川氏は、加計学園の獣医学部新設の手続きを処理したことがあり、関連文書の「官邸の最高レベル」とは首相本人か官房長官を指しているはずだと述べた。また政府により公平・公正なはずの行政環境が歪められたと批判した。
野党はその後、前川氏の証人喚問を求めたが、与党から拒否された。安倍首相は30日の参院法務委員会で、再び拒否した。
菅官房長官は25日、前川氏の言行は「私憤」だと述べた。
前川氏は年初、天下りあっせん問題のスキャンダルにより引責辞任した。
民進党はさらにもう一人の重要人物、和泉洋人首相補佐官の証人喚問を要求している。メディアによると、和泉氏は何度も前川氏を呼び会見していた。前川氏の弁護士によると、和泉氏は両氏の会見において、獣医学部新設手続きの処理を再三催促し、かつ「首相本人が出て来るわけにはいかない」と述べたという。
和泉氏は上述した情報を否定した。菅官房長官は30日に記者団に対して、和泉氏の調査を「まったく検討しない」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年5月31日