青山周平氏
5月31日、北京市朝陽区のあるクリエイティブパークを取材に訪れた。モダンな低層オフィス、新緑に覆われた赤レンガの壁、オシャレなガラスのショーウインドーなど、「新」と「旧」、「クリエイティブ」と「伝統」がいたる所でコラボしているこの場所は、日本人建築家・青山周平さんのデザイン事務所がある場所だ。
◇「男神建築家」のプロフィール
広島県出身の青山さんは高校時代に父親の影響で建築デザインに興味を持つようになり、大阪大学と東京大学を卒業。大学院を卒業した2005年に青山さんは初めて中国を訪問した。
多くの中国人から青山さんが知られるきっかけとなったのは、中国版「劇的ビフォーアフター」とも言える人気テレビ番組「夢想改造家」への出演。同番組に出演した初の外国人建築家となった青山さんはシーズン2では胡同(北京の伝統的な民家が建ち並ぶ細い路地)の街並みが今も残る「南鑼鼓巷」からほど近い場所にある35平方メートルの民家を見事にリフォームし、シーズン3では、レンガ作りの建物の外壁と塀の間にあるL字型の空間に三世代が生活できる家を見事に作り上げた。こうした伝統文化をうまく残す新しいスタイルにより、多くの中国人が青山さんを知るようになり、慕われる存在となった青山さん。そして温和で礼儀正しく、謙虚でおとなしい性格の青山さんは、「男神建築家(イケメン建築家)」と多くの女性ファンを抱えるようになった。