中日文化の渡し守 中国で活躍するイケメン建築家・青山周平氏

中日文化の渡し守 中国で活躍するイケメン建築家・青山周平氏。 モダンな低層オフィス、新緑に覆われた赤レンガの壁、オシャレなガラスのショーウインドーなど、「新」と「旧」、「クリエイティブ」と「伝統」がいたる所でコラボしているこの場所は、日本人建築家・青山周平さんのデザイン事務所がある場所だ…

タグ: デザイン 建築家 事務所 

発信時間: 2017-06-13 13:47:13 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

京灯市口胡同の民家をリフォーム

伝統的であり未来的でもある胡同

デザイン事務所を立ち上げてから3年間、青山さんは大小様々なプロジェクトを手掛けてきた。その中でも、青山さんが印象深かったと感じているのは、昨年テレビ番組「夢想改造家」で北京灯市口の胡同で民家をリフォームしたプロジェクトだ。40平方メートルの家に一家6人が住んでおり、「L字型」の構造ゆえ1日中太陽の光が入らず、老朽化による各種トラブルが原因で、6人は非常に不便な暮らしを強いられていた。青山さんのチームは、その手狭な家を見事にリフォームし、リフォーム後は、外観は現代的であるものの、実際は胡同の特徴を取り入れ、そのライフスタイルを活用している。全てのスペースが胡同とつながっており、行き来することのできる一続きの空間となっている。また、オープンで光の入りやすい空間スタイルや、屋内と屋外の境を曖昧にすることで、住んでいる人の活動範囲が屋外の庭や胡同にまで広がっている。伝統的な胡同の環境に、オープンで自由な太陽の光に満ちた快適な居住空間を作り出したのだ。

伝統的な胡同の文化をいかに残すかという点について青山さんは、「胡同は都市と密接につながっており、胡同で生活している人々は都市空間を共有している。今、1平方メートル当たり十数万元(1元=約16円)という高値で取引されている胡同の家がほとんどで、多くの人にとって手が出せないのが現状だ。また、家屋自体が古いため、多くの人から敬遠されている。胡同やそこに詰まっている胡同文化は多くの人にとってどんどん遠い存在になってしまっている。胡同文化の中で一番重要なのは、そこに住んでいる人の生活状況だと思う。今の北京では、胡同を改造する工事もたくさん行われており、そのシンボルとなる屋根やレンガなどを残すだけでなく、オープンで自由な胡同の生活を残すことも大切だと思う。だから、胡同にある家を快適で便利な現代風にリフォームすることで、多くの若者に住んでもらえるようにできると思う」との見方を示した。

南鑼鼓巷の35平方メートルの民家を見事にリフォーム

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