2017年「学生の体質・健康評価及び運動介入」ハイエンドフォーラムが26日、上海の華東師範大学で閉幕した。華東師範大学の「青少年健康評価及び運動介入」教育部重点実験室(以下、同実験室)と日本の関連機関は同フォーラムで、共同研究した「中日児童及び青少年の体質・健康比較研究結果公報」を発表し、注目を集めた。
中国と日本の4都市もしくは地域で3年間に渡り、7-18歳の児童と青少年2万人弱を対象に、同じ方法と基準による試験を行った。
その結果によると、2014-16年の中国の児童・青少年の体格指数(身長、体重、BMI)は、大半の年齢で日本を大きく上回った。しかし体力指数を比較すると、日本の児童・青少年が心肺機能、柔軟性、敏捷性で中国を大きく上回った。
同実験室主任、華東師範大学体育・健康学院院長の季瀏氏は「身長が高いからといって、中国の児童・青少年の体質と健康が日本より優れているわけではない。体格指数は人体の質量を反映する、体質と健康を示す要素の一つに過ぎない」と指摘した。
2014年と比べ、2016年の中国児童・青少年の筋力とスピートの指数は、低年齢層で日本との差が縮まり、一部指数は日本を大きく上回った。
「新世代の子供と日本の差が縮小を続ける。データによると、近年の新たな教育改革、陽光体育などの政策が奏効している。科学的・合理的な手段で学校体育の環境の改善を続ければ、将来的に体力指数で日本を上回ることは決して不可能ではない」
「低年齢層の差が縮小しているが、高年齢層の差が依然として大きい。これは中国の体育教育の質の低さと関連している」季氏は「科学的・合理的」な手段が、中国の学校体育の模索の重点になっていると指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年6月27日