計算が空振りに、訪欧は「収穫ゼロ」
安倍首相は現地時間5日午後にベルギーを訪れ、北欧歴訪を開始した。
中国社会科学院日本研究所外交研究室の呂耀東主任は「安倍政権にとって、外交はポイント稼ぎだ。東京都議選惨敗後、安倍首相は欧州歴訪により支持率を回復させようとした」と指摘した。時事通信社も、安倍首相の今回の訪欧には、外交の成果を手にするというプレッシャーがあるとした。「国内の政権の基盤が揺らぐなか、外交で注目を集める必要がある」
ところが安倍首相の都合の良い計算は、空振りに終わった。日韓首脳会談で、韓国の文在寅大統領は再び、大多数の韓国人は韓日の慰安婦合意を受け入れがたいと表明した。日中首脳会談にも大きな進展はなかった。プーチン大統領との会談では、2時間も待たされた。期待されていた欧州歴訪は「収穫ゼロ」に終わった。
外交学院国際関係研究所の周永生教授は「加計学園などのスキャンダルの影響が尾を引くなか、日本メディアは安倍首相の外遊の別の目的に注意している。そのため支持率を完全に取り戻すという願いは空振りに終わりそうだ」と話した。
苦しむ安倍氏、次に切れるカードは?