台湾の『中時電子報』の7月12日の報道によると、日本のソフトバンクグループはモンゴルの多くの風力発電プロジェクトに投資している。同社はこれらのエコエネルギーを日本に送りたいと考えているが、モンゴルと日本は複数の国と海に隔たれているため、中国、韓国、ロシアと協力して国・海をまたぐ送電線を敷設する方向で計画を進めている。2020年までに電力輸送を可能にするという。
ソフトバンクグループはモンゴル南部の砂漠地帯の22万ヘクタールの区域に発電用風車を建て、電力を日本に送ることを計画している。同社が明かしたところによると、モンゴルの砂漠は風力発電と太陽光発電の場所に適しており、発電量は年間13メガワット時に達し、日本の30年間の電力需要の13倍に相当する。また、中国、韓国、日本、モンゴル、ロシアなどのほかのアジア諸国にも利益をもたらす。同社は、アジア電気ケーブルの建設により、政策の補助金を合わせると投資額を回収でき、エコエネルギーをより安く実用的なものにできると考えている。
国境を超えた電気ケーブルの建設には安全面の問題もある。海外の電力に依存し、国家の安全にリスクが生じるという点である。東京大学の橘川武郎教授は、技術面の問題ではなく、国家利益に不安を感じている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年7月17日