日本にある中国の骨董品は、保存状態が良く、本物が多く、数も多いため、「中国の骨董品が眠る宝庫」と呼ばれている。中国経済が成長し、中国人が骨董品文化を一層重視するようになっているのを背景に、日本への注目が非常に高まっている。筆者は以前に東京で開催された骨董品のオークションに参加したことがあるが、参加者の多くが中国人だった。そして、その多くが、中国の骨董品のコレクターの代理として、骨董品を買いに来ていた。オークションには、書画、磁器、宝飾品など、豊富な品が出品されていた。そして、中国の骨董品というだけで、白熱したオークションになり、そのほとんどを中国のコレクターが落札した。日本のコレクターはその様子を目を丸くして見ていた。中国人が落札したのは、清の時代の紅宝石や仏教の装飾品などで、その場で決済が行われていた。環球時報が報じた。
オークションのほか、日本では露店骨董品市がよく開催される。そこに並んでいるのは、日本の骨董品が多いものの、時々珍しい中国の骨董品もある。筆者は、東京のある大型骨董品市で、ある中国人が虫眼鏡を持って、龍が描かれた瓶をじっくりと見ているのを見たことがある。しかし、値段が高かったため、交渉は成立しなかった。日本人出品者は、「中国人がよく来るけど、値切り方がすごい」と話していた。
日本にも、中国の骨董品を専門に集めているコレクターがいる。そのような人のほとんどは中国文化のファンだ。千葉県山武郡には、中和堂中国美術館があり、竹村征男館長は25年間、明の時代から清の時代までの中国の磁器ばかりを収集してきた。お金を儲けるために収蔵している人もいるが、竹村館長のような人は中国の磁器を愛しており、簡単に売ってしまうことはない。これは、中国のコレクターが日本で遭遇するもどかしさでもある。