日本メディアの20日の報道によると、東京電力は19日、福島第1原発3号機の状況調査に水中ロボットを導入し、ロボットが撮影した写真から内部の損傷を確認したが、炉心溶解による放射性残渣は見つからなかった。
東京電力は原子炉内部に水を入れて冷却しているため、福島第1原発の1~3号機は低温に保たれ、格納容器底部に大量の水がたまり、3号機では深さが6メートルに達している。19日に導入した水中ロボットは長さ約30センチ、直径約13センチで、遠隔操作で撮影などができる。
調査で、3号機の格納容器の損傷状況は2号機よりひどく、圧力容器の下にあった格子状の鉄がなくなっていることがわかった。炉心溶解事故で溶けた核燃料の中にあるとみられるが、今回の調査で放射性残渣の位置は確認できなかった。東京電力は21日に再びロボットを使って格納容器底部の放射性残渣の痕跡を探す。
東京電力は以前、1号機と2号機の内部調査を実施し、程度の異なる内部損傷とどこかから流れた堆積物を発見したが、放射性残渣の位置は直接確認できなかった。放射性残渣の位置が確認できなければ、放射性残渣を取り出す作業は計画通り行えず、福島第1原発の廃炉作業にも影響する。
2011年3月11日、日本の東北地方で発生したマグニチュード9.0の地震に伴う津波で福島第1原発で放射能漏れ事故が発生した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年7月21日