日本の防衛省が、自衛隊の南スーダン戦闘状況に関する資料を集団隠蔽していた件について、稲田朋美防衛相は21日に辞任するつもりはないが、内部調査に協力すると表明した。
この最新のスキャンダルにより、稲田氏「辞任」の呼び声が高まっている。共同通信によると、与党・自民党内で稲田氏を支持する声はほとんどなく、四面楚歌に陥っているという。
共同通信が16日に発表した世論調査によると、安倍内閣の支持率は35.8%で、2012年の首相再任以来としては最低水準を記録した。共同通信は21日、政府筋の話として「安倍内閣の支持率が低下を続け、現時点では止まる気配がない。稲田氏のスキャンダルは、泣きっ面に蜂だ」と伝えた。
安倍首相に稲田氏をかばうのをやめ、直ちに辞任させるよう求める声も多い。ある自民党中堅議員は「この時期に泣いて馬謖を斬れなければ、与党内は徹底的に失望するだろう」と警告を出した。
稲田氏の自発的な辞任を求める声もある。稲田氏は21日の記者会見で、辞任するつもりはなく、今後も責務をまっとうしたいと述べた。
稲田氏は21日に隠蔽を再び否定し、自身について「関連情報を公開する立場を貫いている」と強調した。稲田氏は防衛監察本部による内部調査に協力し、「近日中に報道の件について精査する」と述べた。
日本メディアによると、日本は2012年から南スーダンに自衛隊を派遣し、国連平和維持活動を行い、インフラ整備を支援している。ある日本の記者は昨年10月、陸上自衛隊の南スーダンにおける毎日の活動を記録する「日報」を公開するよう求めたが、防衛省はその後、現地の陸上自衛隊とその上級部隊がすでに破棄していることを理由にこれを拒否した。