「加計学園の獣医学部新設」について、安倍晋三首相は2日連続で国会で野党から追及された。安倍首相はこの機会に疑いを晴らそうと思っていたが、野党に弾き出され、世間の安倍氏の「誠意」に対する疑惑は倍増した。
報道によると、問題が次々と出てきたことが安倍首相の最大のミスである。今年3月13日、首相は参議院で「加計が獣医学部を新設することを知ったのは15年前の2007年」と答えた。
今年6月5日と16日には、「安倍政権になって初めて愛媛県今治市(加計学園の根拠地)が国家戦略特区を申請したことを知った」と発言。今週月曜日、野党議員の追及に対し、「今年1月20日に知った」と答えた。
民進党の蓮舫代表は安倍首相の認識に15年の差があることに理解できず、「答弁が定まっていないのは事実を言っていないため。また、首相官邸の担当者は逃げ回答をし、記録を消したのではなく、記憶にこのことがない。このような国会答弁でどのように誠意を示すのか」と追及した。
安倍首相は同日の答弁で火消しするつもりだったが、「ずさんな管理が混乱を招いた」と釈明し、時期を間違えた理由はわからないとした。野党議員が答えて欲しかったのは「加計学園」、それでも愛媛県今治市を国家戦略特区にするかであり、「こじつけ」だとの見解を示した。
愛媛県今治市と加計学園が初めて申請したのは2007年だった。「朝日新聞」は、安倍氏は当時は小泉政権の内閣官房長官で、「構造改革」推進に力を入れていたため、このことは知っていたはずだと伝えた。
また、15回申請され、最初の5回は「加計学園」の名前で申請されている。「朝日新聞」によると、第2次安倍内閣になってから加計学園は特区プロジェクト参与をさらに強く望むようになった。
報道によると、日本には医学部を設置できる学校が16校あるが、特区プロジェクトに参与するのは加計学園だけである。同校の理事長は昨年9月以降、安倍内閣閣僚と3回面会し、日本政府が「不透明」な決定を下したことも否定できない。
岸田文雄外務大臣を首相に推す元自民党幹事長の古賀誠氏は26日、「毎日ウィークリー」で「退き時をわかっていないことは安倍氏はにとって致命傷。政治家、しかも一国の首相として、権力を握っているからには謙虚になるべきだ」と主張した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年7月27日