内閣改造で支持率を取り戻せるか?
3日付日経新聞は「今回の内閣改造で政権が劣勢を挽回できるかが焦点になっている。安倍政権はこれまで人事調整による支持率回復に何度も成功していたが、歴代政権を見ると、新閣僚の問題発覚が続き支持率が急落したという例もある」と伝えた。
加計学園問題と森友学園問題について、福田康夫元首相は安倍政権の「政治家と官僚」の関係について「各省庁の中堅以上の幹部は皆、官邸(の顔色)を見て仕事をしている。恥ずかしく、国家の破滅に近づいている」「自民党がつぶれる時は、役所も一緒につぶれる。自殺行為だ」と述べた。
中国社会科学院日本研究所の高洪副所長は「安倍政権の問題の氷山の一角をなしているのは、頼りないチームメイトの問題だ。しかし水面下の問題、最も根本的な原因は、安倍首相が地域の覇権を求めていることだ。憲法改正を強行し、靖国神社を参拝し、軍拡で中国に対抗し、米国を抱き込み、米日同盟に取り組んでいる。これらの問題は一般人を満足させていない」と指摘した。
「安倍首相が根本的に苦境から脱するためには、誠心誠意で日本国民や国際社会と向き合うことが必要だ。国民に誠意を尽くし、外に対しては対抗を試みない。あちこちで事を構えるのではなく、世界と調和的に共存する。内閣改造は大規模だったが、総務相や外務相という『相』を統べる『首相』は安倍氏本人だ。態度も変えず反省もしなければ、閣僚をどれほど交代しても効果はない。安倍首相の態度が需要だ。冗談を言えば、脱皮しても中から出てくるのは元のヘビのままだ」
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年8月4日