日本の安倍晋三首相は3日に内閣改造に取り組み、19人の閣僚のうち14人が交代となった。これは近年としては最も大掛かりな内閣改造で、防衛大臣、外務大臣、総務大臣などの重要ポストが交代となった。安倍内閣の支持率が急落し、政権運営が苦境に陥るなか、今回の内閣改造は最後の頼みの綱になるだろうか。日本メディアの多くがこれを悲観している。
日本のウェブサイトは「これまでの内閣は未来チャレンジ内閣とされていたが、安倍首相の側近、飾り扱いの女性が余りにも多く、トモダチ内閣や女性アピール内閣と呼ばれていた。これは確かに奇妙なことだ。現在の内閣では、未来を見ることができない」と論じた。
新閣僚の議論は、野田聖子総務相、河野太郎外相に集中している。ラジオ・フランス・アンテルナショナルによると、今回の内閣改造では、郵政大臣などを歴任した前自民党総務会長の野田聖子氏が、総務相に就任した。野田氏は自民党内のリベラル派で、中国との関係が良好だ。野田氏を始めとする与党女性国会議員代表団一行は7月12日、北京市で劉延東副総理と会談した。外相は前行政改革担当大臣の河野太郎氏が就任。父の河野洋平氏は元衆議院議長で、中国と良好な関係を持つ。1993年には日本の内閣官房長官として、日本軍が第二次大戦中に慰安婦を強制徴用したことを認める有名な「河野談話」を発表した。
ロイター通信によると、安倍首相が任命した河野太郎氏は若手議員だ。河野氏はジョンズ・ホプキンス大学に留学し、多くの日本の政治家の助手を務めた。ウィズダムツリー・ジャパンのイェスパー・コールCEOは「米国は現在不確定要素に満ちているが、河野氏の強い人脈は大きな資産だ。地域で中国の影響力が急増すると予想されるなか、河野氏の主要任務は日本と最も親しい同盟国、米国との緊密な連携だ」と指摘した。