テレビ朝日によると、河野氏は日本の政界の「一匹狼」とされていた。議員に7回当選しているが、安倍首相に取り入っておらず、友人でもイエスマンでもない。河野氏は原発問題で安倍首相を批判したこともある。外交の手腕は未知数だが、米中韓に人脈がある。政治記者の角谷浩一氏は「安倍首相は日中・日韓関係が不得手で、河野氏の存在感が大きい。新しいアジア観の外交を展開できるかもしれない」と話した。
3日付香港紙・南華早報は「安倍首相は朝鮮半島問題、韓国の慰安婦問題、それから中国やロシアとの領土問題など、一連の外交の課題を迎えている。外相を交代したが、日本の外交が成功するかは首相本人にかかっている」と論じた。双日総合研究所の吉崎達彦副所長兼チーフエコノミストは「安倍首相がだれを新外相に据えようとも、日本の中心的な外交政策は官邸から出される。安倍首相は米国にならった国家安全保障会議で、首相の権力を強化している」と述べた。
上海外国語大学日本文化経済学院の廉徳瑰教授は3日、環球時報の記者に対して「日本の今回の内閣改造には新しい傾向が見られた。安倍首相の腹心がほとんど入閣せず、スキャンダルのあった人物、右寄り過ぎる人物も交代された。そのため新内閣は以前ほど右翼カラーが強くなく、安倍首相が党内のハト派に大きく譲歩したように見える。そのため新内閣の理性的なハト派により、安倍首相の右傾化政策が続けにくくなる」と分析した。
一部の日本メディアは3日夜の記者会見で、安倍首相が記者からの質問に対して、改憲に日程表はないと回答したことに注目した。これは2020年に新憲法を施行するという以前の発言と完全に異なっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年8月5日