大虐殺の記念を妨害、孤立する日本②ドイツの6万個の「つまずく石」

大虐殺の記念を妨害、孤立する日本②ドイツの6万個の「つまずく石」。

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発信時間:2017-08-30 15:30:59 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


  環球時報の記者は自宅付近の高級ショッピングセンター入口前の地面に、3つの「金の石」が増えたことに気づいた。約10センチ四方で、表面が真鍮板、下がコンクリートになっている。真鍮板には「ここで生活、学習、勤務していた」など、それから人名、誕生日、忌日などの情報が刻まれている。これはドイツ人がナチスに殺害された、もしくは追い払われたユダヤ人を記念する「つまずく石(シュトーパーシュタイン)」だ。

 

 すべての石が手作りで、犠牲者の住所前の道路に設置され、ドイツ人に歴史を銘記し反省するよう常に促している。この石を発明したドイツの芸術家、Gunter Demnig氏は環球時報の記者に対して、ドイツと20カ国弱の1099の都市・町に、6万個以上が設置されていると話した。

 

 この石はドイツ人のホロコースト記念・反省の縮図だ。全世界で現在、1月27日に記念活動が催されているが、これもドイツ人が初めて実施したものだ。1996年1月、当時のヘルツォーク大統領は1月27日を、年に一度の追悼日に指定した。国連総会は2005年、1月27日を国際ホロコースト記念日に指定した。

 

 毎年の1月27日に、ドイツ連邦議会は1時間休会し、すべての犠牲者を追悼する。毎年の記念活動には、アウシュビッツ強制収容所の生存者による講演、ドイツ大統領による談話などが含まれる。ドイツは他にも記念活動を催している。2002年には初めて歴史博物館で「ナチスによるホロコースト及びその追憶」をテーマとする展示が行われ、2015年にはナチスドイツによる1936年の五輪開催地でユダヤ人オリンピックを開催した。

 

 ドイツでは歴史を反省する番組の制作・放送が続けられている。ドイツはさらにポーランドなどの国と、歴史教材を共同編集している。小学校より、ナチス党とヒトラーが率いる第三帝国の罪を深く分析する内容がある。『シンドラーのリスト』『アンネの日記』などの映像作品と文学作品も生徒の「必修内容」だ。中学生はさらに、強制収容所遺跡で歴史教育を受けなければならない。

 

 ドイツ連邦議会は1985年、ホロコースト否定を違法とすることを決定した。87歳のドイツ人女性が2015年、ナチスのホロコーストを公然と否定したため、10カ月の禁固刑を下された。政治家であれ会社員であれ、環球時報の記者にホロコーストの歴史について話すドイツ人は、直ちに厳粛になる。しかもドイツは有罪の敗戦国であり、歴史に徹底的に責任を持つべきだという態度でほぼ一致している。

 

 ベルリンの歴史学者は環球時報の記者に対して「ドイツが国際社会から受け入れられているのは、実際の行動によりホロコーストの歴史を記念したからだ。日本が隣国と国際社会から認められておらず、さらには他国の記念日設立を妨害しようとしており、まったく賢明ではない。日本が歓迎される大国になりたければ、ドイツにならい、正しい歴史で大きな一歩を踏み出すことだ」と話した。

 「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年8月30日


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