東方経済フォーラムが閉幕、安倍氏がまたもや失望

東方経済フォーラムが閉幕、安倍氏がまたもや失望。

タグ:東方経済フォーラム

発信時間:2017-09-08 13:31:39 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 ロシアで2日に渡り開かれた第3回東方経済フォーラムが、7日に閉幕した。ロシアメディアは非凡な成果が得られたと報じた。2兆4000億ルーブル(1ルーブルは約0.52円)の巨額の契約が結ばれ、各国首脳がフォーラムを通じ差し迫った国際問題について意見交換した。うち朝鮮半島問題が、最大の話題となった。各国首脳は同問題に注目したが、意見は一致しなかった。

 

 RIAノーボスチの7日の報道によると、ガルシカ極東開発大臣は同日「現在まで各国と194件の投資契約を結んでおり、金額にして昨年の1兆8000億ルーブル弱を大きく上回る2兆4000億ルーブルに達している。しかもこれは最終的な数値ではない。他にも61カ国が今年のフォーラムに参加しており、数が去年の2倍近くになった」と述べた。

 

 同フォーラム最終日の重要活動は、「極東:新しい現実を創造」をテーマとする総会だ。イタルタス通信の7日の報道によると、ロシアのプーチン大統領、モンゴルのバトトルガ大統領、韓国の文在寅大統領、日本の安倍晋三首相が出席した。プーチン大統領は式辞の中で「ロシアは太平洋東岸・西岸諸国との投資・貿易・金融関係を深める意向を持つ。またロシア極東地域の投資には、ほぼ無限の空間がある」と述べた。

 

 プーチン大統領は会期中の6日、中国の汪洋副総理と単独で会談した。ロシアメディアの7日の報道によると、プーチン大統領は会談で「今年のフォーラム会期中、中露が締結した契約の数は、昨年を上回った。中国のロシア極東への投資額は近年30億ドルを超えているが、これは我々と中国国家主席の合意内容の積極的な履行だ。我々がこのプラットフォームで、多くの取り組みを行うことを信じている。我々は中国の多くの友人と経営者が来訪したことを知っている。皆様の活動は実質的な成果を手にしている。汪副総理は中露関係の発展に向け、非常に多くの取り組みをしている。そこで私は友好勲章を授与する大統領令に署名した。この勲章はメドベージェフ首相と会談する際に差し上げる」と述べた。汪副総理は中露ビジネス対話で、中露の協力について「中国側は中露投資基金の規模を拡大し、シルクロード基金共同プログラムに基づく融資を推進する意向を持つ」と述べた。

 

 プーチン大統領は7日、安倍首相とも単独で会談した。インテルファクス通信の報道によると、安倍首相は会談後の合同記者会見で、11月にベトナムで開催されるAPEC首脳会議の会期中、再び会談を開くことでプーチン大統領と合意したと述べた。またプーチン大統領と自ら、平和条約に署名すると述べた。これまで安倍首相はすべての問題を乗り越えて、日露平和条約に署名するようプーチン大統領に呼びかけていた。平和条約の不在は二国間関係の「異常」であり、同問題に終止符を打たなければならないという。プーチン大統領は、安倍首相が来年のサンクトペテルブルグ経済フォーラムに出席することに同意しており、両国の協力は極東のみに留まらないと発言した。

 

 日露は二国間の経済協力を掘り下げることで合意したが、領土・政治問題をめぐり大きな溝を残している。ロシア側はこれらの問題で早くから準備を整えており、日本と距離を保っている。安倍首相は朝鮮への圧力を強化し、国連安保理の追加制裁を支持するよう、ロシア側を説得するつもりだった。ところが7日午後の日露首脳会談で、プーチン大統領が「先制攻撃」をし、朝鮮への圧力を拒否した。さらにロシアは日本側に対して、朝鮮と経済協力を展開するよう提案した。米国と協力し朝鮮への禁輸強化に乗り出すつもりだった日本は、反応に苦しんだ。北方四島問題について、日本側は極東経済協力を出発点とし、領土問題の解決を模索していたが、今も具体的な計画は打ち出されていない。安倍首相が昨年5月、対露外交の「新しいアプローチ」を打ち出してからすでに1年と4カ月が経過するが、日露の領土問題を巡る交渉は依然として非常に困難であり、合意の目処が立っていない。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年9月8日

 


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