中国で日本旅行がブームになっている。特に、地元文化を体験できるスポットは近年人気があり、多くの観光客が訪れている。「日本人の心のふるさと」と言われる古都の京都は中国人観光客がよく訪れる場所である。『日本新華僑報』は9月26日、京都市は中国人観光客に京都旅行を楽しんでもらうため、中国人の消費習慣に合わせたWeChatPayでの決済業務を信用金庫などと提携して開始したと伝えた。
最新の『京都観光総合調査』によると、2016年に京都を訪れた外国人観光客のうち、中国大陸部からの観光客は23%を占める74万3800人に達した。そのため、中国人観光客にどのように便利なサービスを提供するかが京都観光業の課題になっている。
中国大陸部の電子決済技術は世界トップレベルであり、伝統的な現金や手続きが必要なクレジットカードと比べて便利で、携帯電話で日常の様々な支払いができる。こうして、中国人観光客の増加により、京都での決済方法に変化が生じた。
日本メディアによると、京都信用金庫と東京都渋谷区の決済サービス会社は9月24日、京都でモバイル決済サービスを開始すると発表した。京都市は、「中国のWeChatPayとコネクトし、京都の中小企業と中国人観光客をつなぎ、中国人観光客にもっと京都観光を楽しんでもらいたい」と強調。
日本の中小企業にとって、決済端末の費用と手数料は大きな課題であり、現金支払いは数十年続く集金方法である。しかし、モバイル決済を希望する中国人観光客が増加したと同時に京都市のプロジェクト推進もあり、変えなければいけない状況となった。
東京都池袋の家電量販店の前で、家族で訪れた中国人観光客は『日本新華僑報』のインタビューに対し「家族での2回目の日本旅行になるため、半分フリーのツアーに参加した。数年前と比べて、日本の家電量販店やコンビニでモバイル決済が使用できるようになった。モバイル決済がこれほど便利なら、次に日本に来る時は個人旅行にする」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年9月27日