中日のテクノロジー交流を積極的に促進し中国政府も称賛
2014年に沖村氏が発起人となって実施が始まった「日本・アジア青少年サイエンス交流計画」(さくらサイエンスプラン)では、これまでに1万2000人以上のアジア各国の若者が日本を訪問した。中国人の若者も毎年2000-3000人が日本を訪問している。沖村氏は、「国家間の交流で重要なのは、人と人の交流で、人員の交流がなければ、国家同士が本当の意味で理解し合うことは難しい。青少年は民族の希望で、さくらサイエンスプランの今後の目標は、毎年若者3万人を日本に招くこと。そのうち1万人が中国大陸部の若者」と話した。
日本科学技術振興機構は06年に中国総合研究センターを立ち上げ、十数年の間、中国のテクノロジー発展状況の調査、分析、研究に力を入れてきた。沖村氏の努力には、中国政府も高く評価し、15年には中国国際テクノロジー協力賞と中国政府友誼賞を授与した。
中国科技部の万鋼部長は以前、沖村氏の貢献を高く評価し、「沖村氏は長年中日の科学界の協力、交流に力を入れ、両国の友好促進に励んでいる。さくらサイエンスプランの実施により、両国の青少年が直接相手国について理解する機会ができ、両国の未来の友好のために基礎を築いている。また、77歳という高齢にもかかわらず、中国各地でPRを行っており、感服させられる」と語った。
中国の青少年を日本に招いていることへの「返礼」として、16年10月、中国科技部は、日本の文部科学省、研究機構、大学の科学研究者78人を中国に招いた。その時の団長を務めたのが沖村氏だった。17年7月に訪日した万部長は講演の中で、「今後、『中国青少年テクノロジー交流プロジェクト』を実施して、一人でも多くの日本の青少年を中国に招く計画。各方面の努力の下、中日の交流の川は、果てしなく、長く続くだろう」と語った。(編集KN)
「人民網日本語版」2017年10月10日