無数に並ぶ灰色と青色のラジエーター後背部に行くと、太平洋に面した4つの建物の合間に数多くの重機や煙突が現れた。原子炉のある建築は、大きな支柱と金属の構造で覆われているが、依然としてかつての水素爆発が作った破壊痕を見ることができる。スペイン紙「ABC」ウェブサイトが10月14日に報じた。
このような情景の中、マスクを付け、幽霊のような白い放射能防御服を着た数十名の作業員がパイプの道や階段と、掘削機の間を行きかっている。マスクをした彼らは必死に呼吸しながら、懸命にパイプの道や金属の枠を組み立てたり、がれきのコンクリートを運んだりしている。
原子炉から一定の距離にある場所では、特製放射能防御服を身に付ける必要はない。しかし記者はすでに顔面マスク、グラス、ヘルメット、手袋を身に付けている。チョッキとゴムの靴も身に付けてから、第一原発に入った。東京電力のガイドは、「皆さんは今日、時間あたり20マイクロシーベルトの放射能を浴びることになります。これは歯の治療のレントゲン用X線量に相当します」と、今回の取材に参加した記者たちに説明した。