書店減少を悲しむ読者 求められる書店のイノベーション
書店のない地域の増加という残酷な現状に直面し、多くの読書好きは非常に残念な思いに駆られている。ある読者は、「書店の良い点は、目的もなく足を踏み入れ、本の表紙に目を引かれ、そのタイトルを見て読みたいという気持ちになり、そこから大まかな内容を把握し、最後にその本をレジに持っていって購入できること。実店舗の書店を利用する多くの読者がこの一連の動作に楽しみを感じている。もしも今後、書店数が減少し続ければ、私たちの楽しみや希望もなくなってしまうだろう」としている。
多くの読者が、書店は文化の拠点だとしている。かなり昔には、日本のどのスーパーにも書店があり、子供たちが歩いて行ける範囲内に書店があったもので、このような日本の未来にこそ希望がある。しかし、現在、増え続けるべき書店は徐々に減ってきており、日本は非常に危機的な状況にあると言えるだろう。
書店とは人々にとっては未知の世界を知り、興味の扉を開くための神聖な場所だ。目的もないまま、書店で長閑で心地よい午後のひとときを過ごすことは、多くの読者が求めるささやかな幸せである。日本の高齢化の加速、地域による人口密度のばらつき、若者の書籍離れ問題の深刻化、ネットの急速な発展などが原因となり、実店舗の書店に影響と打撃を与えている。実店舗の書店はそのような多くの問題を考慮して解決策を模索すると共に、経営管理やイノベーション面での十分な工夫をこらして、多くの困難に対応する必要がある。そうしなければ、近い将来、書店は本当に消えてなくなってしまうだろう。(編集YK)
「人民網日本語版」2017年10月26日