日本のディスカウントストアで有名な2ブランドは、1つは矢野氏のダイソー、もう1つはドン・キホーテである。ドン・キホーテはダイソーと異なり均一価格の店ではなく、30円の食品もあれば1万円以上する家電もある。品数は豊富だが、各店舗によって重点を置く商品は異なる。
ドン・キホーテ新宿明治通り店で働く田中さんは、「新宿は外国人観光客が必ず訪れる場所で、観光客のニーズに合わせて、明治通り店では日本の化粧品を多く販売している。日本の特産品の商品棚もある」と話す。
茨城県龍ケ崎店の店長は、「茨城県民が日用品や食品を買いに来るため、1カ所で欲しいものが手に入るように弁当や野菜を販売している」と話した。
日本のディスカウントストアは仕入先を厳しく管理し、正規のメーカー、有名ブランドの商品も扱っている。ディスカウントストアは低価格で提供するだけでなく、顧客の変化を絶えず把握し、常連客を細かくグループ分けする必要もある。また、店舗をアップグレードして見た目を良くし、消費者に明るく清潔で洗練された環境を提供し続けなければいけない。
1990年代以降、矢野氏が切り開いたビジネススタイルは完全な産業チェーンを形成した。このような販売スタイルは日本人に認められただけでなく、世界各国にも広まっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年11月16日