国際動物保護組織・シーシェパードは今月28日、日本の捕鯨船が豪州南部の海域でクジラを虐殺する血なまぐさい動画を発表した。これは豪州税関当局者が2008年以前に撮影したものだが、豪州政府は長期的にこれを機密情報としてきた。シーシェパードは豪政府が日本との外交関係を維持するため、クジラをむざむざ犠牲にしたと批判している。
環球時報の記者が公開された動画を見たところ、日本の捕鯨船はまずクジラを追跡し、それから爆発銛を背中に刺し、爆発させた。動画を見ると、死んだクジラは頭を下にして船に引き揚げられた光景だった。シーシェパードのジェフ・ハンセン氏は「動画は日本人がこの美しく賢い動物をいかに血なまぐさく、残酷に、意味もなく殺戮しているかを記録した」と話した。
28日付豪紙によると、エンバイロンメンタル・ディフェンダーズ・オフィス(EDO)のニューサウスウェールズ州支部はこの5年間に渡り、国民の知る権利と情報公開の原則に基づき、豪政府にこの動画を公開するよう求めてきた。シーシェパードもその後この行動に加わった。しかし豪政府はこの動画が日本による捕鯨に反対する国際法律活動に用いられれば、日本との関係を損ねることになると懸念し、公開申請を3回続けて拒否した。今年5月になり、この決定がようやく覆された。